農薬 食事情報コラム

オーガニック野菜とは?定義を説明します

有機野菜とは何

「有機野菜ってそもそも何?」
「有機だと健康に良いの?」

このような有機野菜に関わる疑問を、当ページでは解決していきます。

また、これから有機野菜を購入するか迷っている方に向けて、一般的な野菜ではなく、有機野菜を買うことのメリット・デメリットも解説します。

それでは、詳しく見ていきましょう!

ずばり、有機野菜とは?

有機野菜 とは

結論からお伝えすると、有機野菜とは「農薬・化学肥料不使用かつ遺伝子組み換えをしていない野菜」のことを指します。

しかし、有機栽培の難しさなど様々な理由もあり、日本の総農家数のうち、有機栽培に取り組んでいる農家戸数は、全体の0.5%しかいません。
(引用元:農林水産省,「有機野菜をめぐる事情」)

そのため、有機栽培とは別の、①慣行栽培と②特別栽培のどちらかの栽培方法を用いることが一般的です。

慣行栽培とは

慣行栽培とは、農薬や化学肥料を使って農作物を栽培する方法です。国内で野菜を栽培するときに使われる一般的な方法が、慣行栽培になります。

農薬や化学肥料を使うと言っても、各地域ごとに農薬・化学肥料の量に制限があります。そのため、慣行栽培だから体に害があるというわけではありません。

特別栽培とは

特別栽培とは、慣行栽培よりも、農薬の使用回数が半分以下に制限されており、化学肥料の窒素成分量も半分以下に制限されている栽培方法です。

また、節減対象農薬を使用しなかった場合、「節減対象農薬:栽培期間中不使用」との表示になります。
(引用元:農林水産省,「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」

節減対象農薬とは、農薬と指定されているものの中から、一部の農薬を除外したものです。つまり、「節減対象農薬:栽培期間中不使用」と書かれている野菜は、一部の農薬が使われているということです。

もし、本当に一切農薬を使っていない、いわゆる無農薬野菜を食べたい場合は「農薬:栽培期間中不使用」と書かれている野菜がおすすめです。

有機栽培とは

有機栽培とは、農薬と化学肥料を使用せず、遺伝子組み換え技術も用いない栽培方法です。

ただ、正式に有機野菜と名乗るためには、農林水産省の「有機JAS認証」を取得している必要があります。

「有機JAS認証」を取得するためには、以下の条件を満たしていなくてはいけません。

  • たい肥等で土作りを行い、種まき又は植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない
  • 土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させる
  • 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り軽減
  • 遺伝子組み換え技術を使用しない
(引用元:農林水産省,「有機JASマークがついた野菜は無農薬・無肥料で作られているのですか。」)

「有機JAS認証」の審査にクリアすると、「有機JASマーク」という有機野菜の認証マークを取得できます。

正式に有機野菜を名乗るには、有機JASマークの取得が必要ですが、申請にかかる費用や栽培条件の関係上、有機栽培と同じ水準の野菜を栽培していても有機JAS認証を申請していない農家さんも一定数います。

【注意】有機野菜は、実は無農薬ではない?

注意点

正式に有機野菜を名乗るために必要な「有機JAS認証」の審査にクリアしていても、完全無農薬野菜というわけではありません。

実は「有機JAS認証」では、31種類の農薬に限り、使用を認めています。もちろん、人工的に作られた化学合成農薬は禁止されています。

ただ、農薬を使用しないと、莫大な被害が出てしまう病気や虫などに関しては、天然物の農薬の使用を認めています。

もし、本当に完全無農薬の野菜・米を食べたい場合は「農薬:栽培期間中不使用」と記載があるものを購入すると良いでしょう。

有機野菜のメリット・デメリット

メリット デメリット

では、有機野菜を購入することのメリットは何でしょうか?

有機野菜の購入に関してメリット、デメリットを見ていきしょう。

メリット

結論からお伝えすると、有機野菜を購入するメリットは3つです。

  • 健康面を考慮している
  • 美味しい
  • 環境にやさしい栽培方法

NATIONAL GEOGRAPHICの記事によると、アメリカ・ワシントン州立大学のチャールズ・ベンブルック教授とイギリスの研究者らは、従来野菜に比べ有機野菜には抗酸化物質が18~69パーセント多く含まれていると結論付けたとのことです。

また、抗酸化物質は、われわれの体をダメージから守ってくれるとも述べています。
(引用元:NATIONAL GEOGRAPHIC,「有機野菜はやはり「おいしくて健康的」、英米の研究で」)

そのため、抗酸化物質が多い有機野菜は健康的と言えるでしょう。

また、有機野菜は品種改良がされていないため、野菜独自の濃い味を楽しめます。その影響で、よく有機野菜は美味しいと言われます。

その他に、有機野菜のメリットは、環境にやさしい栽培方法であることです。指定された農薬以外を使わないことで、土の中の微生物にダメージが最小限で済みます。つまり、生態系に影響を与えにくいということです。

デメリット

一方で、有機野菜の購入のデメリットは以下2つです。

  • 値段が高い
  • 不揃いな見た目

有機野菜は、肥料を農家さんが作ったり、害虫を手で取り除いたりするため、従来野菜よりも手間がかかります。人件費が掛かった結果、値段が高くなりやすいデメリットがあります。

その他にも、農薬をほとんど使わないため、見た目が不揃いになるデメリットもあります。

まとめ

当ページでは有機野菜とは何かということから、有機野菜のメリット・デメリットまで解説しました。

改めて内容をまとめると、以下のとおりです。

  • 有機野菜とは「農薬・化学肥料不使用かつ遺伝子組み換えをしていない野菜」
  • 農薬を使っていない野菜は「農薬:栽培期間中不使用」と記載されている
  • 「有機JAS認証」でも、ごく一部の農薬の使用は認めている
  • 有機野菜のメリットは、健康的、美味しい、環境に優しいこと
  • 有機野菜のデメリットは、料金が高く、見た目が不揃いなこと

最後まで当ページを読んでいただき、ありがとうございました。あなたの悩みが解決されたなら幸いです。

よくある質問(Q&A)

農薬を使った慣行栽培は危険ですか?

危険ではありません。

まず、農作物に使用されている農薬の量はもともと健康に害がないように、調整されています。また、スーパーなどで野菜等が販売される前に洗浄されることが多いため、表面に農薬が付着していないことが多いです。

もし、農薬が付着していたとしても、調理前に野菜を洗ったり、熱で調理することで、農薬は減少します。

農薬による害が気になる場合は、有機野菜を購入すると良いでしょう。

有機JASマークがないと有機野菜ではないのですか?

いいえ。農家さんの中には、有機JAS規格と同水準の農作物を栽培していても、敢えて有機JAS規格の審査を行っていない人もいます。

そのため、有機JASマークがないから、有機野菜ではない、と判断はできません。購入したい野菜が有機野菜かを調べたいなら、野菜の袋を確認しましょう。

袋に「農薬:栽培期間中不使用」と書かれていたら、栽培期間中に農薬は使用していないため、有機野菜と判断できます。

有機野菜は、やはり健康に良いのでしょうか?

アメリカ・ワシントン州立大学のチャールズ・ベンブルック教授とイギリスの研究者らが行った研究では、有機野菜には従来野菜より抗酸化物質が18~69パーセント多く含まれていることが分かりました。

抗酸化物質は体をダメージから守ってくれるため、有機野菜は健康的といえるでしょう。

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